重金属吸着結晶

フラックス法で層状に育成した三チタン酸ナトリウムのSEM像
フラックス法で層状に育成した三チタン酸ナトリウムのSEM像

物質名(組成式)

三チタン酸ナトリウム(Na2Ti3O7)

特徴

  • 水に含まれる有害な重金属イオン(カチオン)を選択的に吸着除去

  • 層状構造に結晶形を制御することで表面積を拡大し、高い吸着効率を実現

用途

  • 浄水

アニオン吸着結晶

物質名(組成式)

層状複水酸化物(LDHs)

特徴

  • 地下水や海水中に含まれるアニオン性化合物(硝酸イオン等)が吸着可能

  • 吸着前後で結晶構造変化が小さいため高繰り返し性を有す

用途

  • 浄水

LDHsのSEM像
LDHsのSEM像

放射性同位体ろ過材

KTiNbO5結晶のSEM像.上)フラックスAで育成したKTiNbO5結晶.下)フラックスBで育成したKTiNbO5結晶
KTiNbO5結晶のSEM像.上)フラックスAで育成したKTiNbO5結晶.下)フラックスBで育成したKTiNbO5結晶

物質名(組成式)

チタンニオブ酸カリウム(KTiNbO5)

特徴

  • 放射性同位体(Srイオン等)を選択的に分離回収

  • フラックス育成した結晶は高比表面積をもつ板状になり、固相法で合成した結晶に比べ50~80倍の比表面積を持つ

  • フラックス育成した結晶は固相法に比べ5倍程度高いSrイオン吸着速度を実現

用途

  • 放射性同位体をろ過・回収